熱中症を疑ったら何をするべきか?


こんにちは、
神戸市北区神戸北町の小国整骨院
院長の小国です。
ブログをご覧いただき
ありがとうございます。

 

連日、猛暑が続きますね。

新型コロナの感染者数ばかりに気を取られがちですが、熱中症の数も驚異的です。

 

消防庁によると8月10日〜16日の1週間で病院に搬送された人は、全国で12804人で昨年より5000人も増えています。

 

新型コロナの影響で家に篭りがちになってしまいますが、熱中症は家にいてなられている方が多いのです。

エアコンを使わずに室温が高くなり熱中症になることはテレビでもよく言われていますよね。

 

そこで今回は、自分がまたは家族がもし熱中症ではないかと疑ったときにどうすればいいのか書いてみました。

 

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熱中症はどのようにして起こるのか

体内で発生した熱は血液にその熱を移し、発汗することにより体表の毛細血管でその熱を放出して血液を冷やして戻すことにより体を冷やします。しかし汗をかくことで体内の水分が減り

血液が減少します。

体から水分が減少すると、筋肉、脳、肝臓、腎臓などに十分に血液が回らなくなり筋肉がつったり(熱けいれん)、意識がとんだり(熱失神)

肝臓、腎臓の機能が障害されます。

過度な体温の上昇があると脳機能不全など熱射病をおこします。

 

熱中症を疑ったら何をするべきか?

①涼しい環境へ避難

風通しの良い日陰やエアコンが効いている室内などに避難させましょう。

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②脱衣と冷却

衣服を脱がせて熱の放散を助けます。

ベルトやネクタイ、下着は緩めて風通し良くする。

露出した皮膚に濡れタオルなどをあて風をあてて冷やします。

首の付け根、脇の下、太ももの付け根にビニール袋に入れた氷水を当てて冷やします

出来るだけ早い段階で体温を下げることが重要です。

 

③水分、塩分の補給

冷たい飲み物を持たせて自分で飲んでもらいます。

経口補水液がお勧めです。

呼びかけや刺激に対して反応が鈍いときに無理に飲ますと気管に入ることがあるので注意が必要です

吐き気を訴える場合は胃腸が弱っているので点滴が必要です。

 

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医療機関への搬送

熱中症は、症例によっては急速に重症化します

迅速に検査や処置が開始出来るように、その場に居合わせた最も状況がわかる人が付き添ってあげましょう。

 

医療機関が知りたいこと

(わかる範囲で)

①様子がおかしくなるまでの状況

*食事の摂取(十分な水分と塩分補給があったか)

無、有

*活動場所

屋内、屋外  日陰、日向  

気温   湿度   暑さ指数

*何時間その場にいたか 

*活動内容 

*どんな服装をしていたか

帽子はかぶっていたか  無、有

*一緒に活動していて通常と異なる点があったか

 

②不具合になった状況

失神(立ちくらみ)         無、有

頭痛        無、有

めまい       無、有

喉の渇き      無、有

吐き気、嘔吐    無、有

倦怠感       無、有

こむらがえりなど  無、有

体温

脈拍   (  回/分)

呼吸数  (  回/分)

意識の状態 目を開けている、ウトウトしがち、刺激すると目を開ける、目を開けない

発汗の程度 極めて多い(ダラダラと)、多い、少ない、ない

行動の異常(わけのわからない発語) 無、有

現場での緊急処置  無、有 (方法          )

 

③最近の近況

今シーズンいつから活動を始めたか( 日前)( 週間前)( ヶ月前)

体調(コンディション、疲労) 良好、普通、不良

睡眠             充分、不足

風邪をひいているか      無、有

二日酔い           無、有

 

④その他

身長、体重 (       cm       kg)

今まで熱中症になったか 無、有

今までにした病気 糖尿病、高血圧、心疾患、その他(           )

服用中の薬  無、有 (種類              )

タバコ、酒  無、有 (量               )

 

 

 まとめ

熱中症の患者数は増えています。症例によれば死につながることもあります。

もしも、熱中症が疑わしい人がいましたら

①涼しい環境に移動 

②体温を下げる

③水分、塩分の補給 

④場合により医療機関へ搬送です。

また、新型コロナウイルスと症状が類似していることがあり感染の可能性があることは頭に入れておきましょう。しかし一刻を争う場合があるのは熱中症であることも覚えておきましょう。

屋内での発症や就寝時の発症が増えています。高齢者は体温感覚が鈍くなっていたり、エアコンを嫌う方がいらっしゃいますが積極的にエアコンを利用し快適な環境で過ごしましょう

喉が乾いてからではなく、定期的に水分補給をしましょう。

 

 

 

 

 

 



 

監修:柔道整復師
小国良成