外反母趾と靴の履きかた

こんにちは、神戸市北区神戸北町の小国整骨院 

院長の小国です。

 


ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。 

 

 

先日、ご来院された患者さんから

「最近、長く歩くと、左足の指の付け根が痛くなってきます」

とご相談をうけました。

お話を伺うと、通勤時に4kmほど歩くそうなんですが、歩いていると段々と足の中指の付け根が痛くなってくるそうです。

どんな靴で通勤されているか伺うと

外反母趾なので、幅の広い3Eでヒールの高さが2cmほどの紐のないくつだそうです。

 

実は、これ、

外反母趾の方がよくする間違った靴選びと履き方なのです!

あなたは正しい靴の履き方って知ってますか?

その靴は、あなたに合っていますか?

 

靴が合ってないと、外反母趾や槌趾(つちゆび)など足の障害はもちろん

ひいては、ひざや腰の痛みを引き起こすこともあるのです。

 

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(整形外科理学療法の理論と技術より)

 

 

今回は、正しい靴の履き方、選び方を書いてみます。

これを知っていただくことこで、足の痛みが改善したり、より元気に歩いたり

しやすくなりますので是非お試しください。

 

 

 

 

こんな履きかたしてませんか?

 

 

  • 脱ぎ履きしやすいように靴ひもは緩めに結んだまま。
  • 靴を履くときに、つま先をトントンする。
  • 手を使わずに足だけで履く。

 

 

 

これらは、NGです。

 

理由は、

靴ひもを緩めて履いたり、幅の広い靴やヒールの高い靴を選ぶと

靴の中で足が前に滑っていき、

つま先が圧迫され外反母趾や槌趾を助長します。

また、指の付け根などにタコが出来たりもします。

ハイヒールやローファーでも同じ事がおこっています。

 

 

そこで、

 

  • かかとを合わせる
  • 中敷きで土踏まずをフィットさせる
  • ひもやベルトで足の甲の部分を絞める
上記により、足が前に滑らず、つま先に余裕ができて指が動きやすくなりますので
足の機能を発揮しやすくなります。

 

つま先トントンも同様で、つま先に余裕を持たすために、かかとトントンが正解です。

 

かかとにはしっかりと芯が入っていて足を支えて横にブレないようにホールドしています

しかし、かかとを踏んでしまうと型が崩れて、しっかりとホールドできずに歪んだり

ブレてしまいます。

 

 

 

手を使わずに足を突っ込むと

紐靴は締め直さないは、かかとは踏むは、

つま先トントンはするは、

NGだらけなことがおわかりになったと思います。

 

 

 

 

 

 

正しい履き方は、

 

①靴ひもを緩めて足が入りやすくします。

 

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②足を入れたら、かかとをトントンし合わせます。

 

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③靴ひもを締めていきます。

このときにつま先は上げ、靴のアッパーを上に寄せて余分なたるみや隙間を無くして靴と足をフィットさせ締めていきます。

 

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いかがでしょうか?

面倒くさいですよね!

でも、一手間かけてあげてください。

小さなストレスが溜まってくると色々と障害がおこってきます。

 

通勤や通学、運動をするときや肉体労働をするときなど、足に負担がかかるときや長時間履きっぱなしになるときに実践してください。

ケガや障害の予防になります。

 

 

 

 

 

靴の選びかた

 

みなさんは、どうやって靴を選んでいますか?

 

色や形などデザインや値段で決めてしまいますよね。

 

サイズも片足だけ痛くなく入れば大丈夫なんて考えてませんか!

 

 

 

足に合う靴の選びかた

①ソール

ソールは硬く捻れないものを選びましょう。

 

 

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指の付け根が曲がりやすく、足と靴がフィットしているか。

 

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かかとに衝撃吸収性があるか。

 

 

②かかと

かかとの芯が硬くしっかりホールドできるか。

 

 

③サイズ

あなたの足の実寸より1〜1.5cm以上の捨て寸が必要。

指にゆとりが必要で上面や側面にも余裕があるか。

 

 

④トゥスプリング

トゥスプリングが不十分だとつまずきやすい。

 

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⑤履き口がくるぶしに当たらない。

歩行時に当たったり、すれたりして痛みの原因になる。

 

 

 

まとめ

 

靴の履きかたが身体に与える影響は、想像以上に大きいです。

まずは、履きかたから見直してみてはいかがでしょうか。

 

また、ソールがかなりすり減っていたり、形が崩れていると身体の歪みを増強し

様々な障害につながりますので注意してください。

 

女性なら特にオシャレしたいときやTPOに合わせて

パンプスやヒールを選ばなければならないときもあるかと思います。

そういうときは、できるだけ歩かなくて済むようにしていただき

旅行や買い物など良く歩くというときは靴選びに注意してみてください。 

 

 

それでも辛い症状は、ご相談ください。

 

 

 

 

                                               監修:柔道整復師 

                                                     小国良成